2010年6月アーカイブ

http://japanese.engadget.com/2010/06/01/d8-jobs-interview/

なかなか面白かったので。
Appleが検閲を行っているのではないか?
という意見に大しても、ジョブス(青字)は答えています。

App Storeの審査について。App Storeの審査基準を巡っては激しい論争がある。一度却下したアプリをあとから許可することもなんどかあった。ウォルマートであれアップルであれ、売りたくないものを売らなければならない法律は聞いたことがない。しかし、そこには責任が伴うのでは。App Storeは非常に規模が大きく、モバイルアプリの大部分を占める。消費者を守るためと語っていたが、アップルが全権を握って、諷刺漫画や選挙の候補者などを却下することには良くない面もあるのではないか。

まず、われわれは二つのプラットフォームをサポートしている。オープンでコントロールされていないHTML5 (ウェブ)がひとつ。HTML5のサポートはどこよりも進んでいる。そしてもうひとつが、監督つきのプラットフォームであるApp Store。審査は大勢の普通の人間が携わっている。基本のルールは:宣伝どおりか、クラッシュしないか、プライベートAPIを使っていないか。この3つが最大のアプリ却下理由。それでも、毎週審査するアプリの95%は通過している。

選挙の候補者の件は?

他人を中傷してはいけないというルールがあった。

アップルの社員が判断する。

そのとおり。例の風刺漫画化(のアプリ)もこれに引っ掛かった。こうした問題は予想していなかった。拒絶したあとルールを変更したが、再審査の申請はなかった。それからピューリッツァー賞を受賞して、実はアップルに却下されてたなんて公言した。だから、われわれはたしかに間違いをした。最善を尽くしているし、可能なかぎり早く学びつつある。ただ、このルールにも意味があると考えていた。

われわれはベストを尽くしており、間違いは正している。だが本当のことを言えば、人は嘘をつく。そうしたやつらはメディアに駆け込んで、アップルに抑圧されただのと話して一瞬の注目を集める。われわれのほうは、メディアに対して「そいつは大嘘つきのクソ野郎だ!」なんて釈明はしない。そういうことはやらない。

審査の基準をもっと明確に公表することについては。開発者からは分かりにくいとの声がある。

95%は7日以内に許可しているし......(「では、これ以上改善できないと?」) もっと改善できると考えている。

独裁的な人なのかと思っていましたが、意外とそうでもないようです。

リジェクトしたのは間違いだったと認め、ルールの変更を行ったという事です。相手が再申請をしてこなかったということ。

ただ、日本の漫画が通るかといえば、やっぱり通らないと思う。

iPadでは日本の漫画が楽しめない可能性が高い? 講談社の漫画の30%がリジェクト(拒否)

なぜなら、あれほど日本びいきのフランスですら、ドラゴンボールの残虐シーンのカットがひどく、フランス人自身フラストレーションが溜まっているということなので。

ドイツに行ったときドイツ語版の攻殻機動隊を買ってみたんだけど、エロシーンは書き直されてました。

せっかくAppStoreは販売範囲を国ごとに設定できるので、審査基準も国ごとに設定してもらいたいですが、今のリソースだとちょっと厳しいかな。

審査が嫌な人はHTML5を使ってくれとの事です。