2010年9月アーカイブ

追記 2010/09/16

どうも副島隆彦さん以外の情報ソースが無くて、Wikipediaでも確認が取れないという事です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/小室直樹
あまり噂が拡散するのもまずいので、まだ確認が取れていない情報であることに注意してください。

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ショックで呆然となりました。
次の新作に期待していただけに残念でなりません。

今の 小沢 対 菅の民主党の代表選や、日本の経済状況に関してどのような見解を持っていたのか知りたかった。
かならず多くの学者やマスコミとは違った観点がそこにはあったと思います。

小室直樹先生にはもちろん直接教わったことはないので、先生と言うのもおこがましいのですが、自分の思想や、考え方に大きく影響を与えた人という事で、尊称として使わせていただきます。

初めて小室直樹先生の著作に会ったのは中学生の頃だと思います。
祖父の本棚に「ソビエト帝国の崩壊」「アメリカの逆襲」など今思えばセンセーショナルなタイトルでしたが、その当時は回りにある本は何でも読んでいた時期でした。

その後、ひたすら新作が出れば真っ先に購入して読んでいました。


思えば、学問の真髄、学問の王道をずっと説かれていた様に思います。
基本的に奇人として評価されがちですが、それは世間とは違う世界の住人だから仕方ないと言えます。

小室先生に教わったことといえば、
「比較優位説」「パレート最適」「資本主義」「議会制民主主義」「ロシア学」「アメリカ学」「韓国学」「中国学」「政治学」「織田信長」「キリスト教」「イスラム教」「仏教」そして「"日本教"」

小室大学からすれば、一般教養レベルなのですが、考え方の基礎を教わりました。

例えば、日本人は気がつくと「資本主義」「議会制民主主義」を選択しています。
それはいつの間にか空気のようになっており、なぜそれを選択しているかには、ほとんど疑問を抱きません。
小室直樹先生は、その「空気」のような存在となっている考え方の歴史を説明してくれます。しかも、様々な主義や思想の裏には「宗教」が存在していることを詳らかに説明します。

そして、キリスト教にしろ、仏教にしろあらゆる宗教が日本に伝わった瞬間に「"日本教"
」に変わってしまう様を事細かに説明してくれます。

多くの人は「資本主義」が「キリスト教」から発生していることに気づかないでしょう。
そして、日本人がいつの間にか身につけた「日本的資本主義」という考え方、
その裏には「"日本教"」の教義がしっかりとベースに存在しているということを。

もちろん著作を読んでいるだけの自分には分かりやすく説明するほどの学問は有りませんが。

もし誰か一人の寿命を二倍に伸ばせるとしたら、間違いなくこの人の人生を伸ばしたい。

正当な学問を追求する小室直樹。
その学問を分かりやすく市井の人々に伝える小室直樹。

この人は人生は少なくとも普通の人の二倍は必要だった。

謹んでご冥福をお祈りします。


小室直樹先生著作集

小室直樹 日本教講義(動画)