オススメなあれこれの最近のブログ記事

小室直樹先生が亡くなる前こんなことを言っていたそうです。(橋爪大三郎さん談)
「日本人はもっとキリスト教を勉強した方がいい」
この言葉は、小室直樹の学問人生を象徴する言葉の様な気がします。

日本人は近代化するときに、近代のシステムは取り入れたが、その魂である一神教(キリスト教)は取り入れてこなかった。というのが小室直樹の著作の根底にあります。
これはキリスト教に改宗せよという意味ではなく、あくまで近代の成り立ちをよく勉強し、本当にそれが日本人が取り入れるべきものなのか、判断するべきだ、という事だと思います。(日本人はいい加減に近代を取り入れてしまった感があります)

著者二人は小室直樹の門下生なので、少々ヤラセ感はありますが(笑)
もう一度、小室直樹を一から読み直したいと思いました。


なぜ、キリスト教国から近代が発生したのか。(他の宗教からではなく)
(つまりそれは、なぜ、キリスト教国から、民主主義、資本主義、科学的視点、三権分立などの法制度、が生まれなたのかとイコールです。)

なぜ、科学者でありながら、敬虔なキリスト教徒という日本人からみると矛盾する事が成立するのか。

そして、なぜ、一神教を否定するような考え方"すらも"キリスト教から生まれてくるか。

ニーチェを喜んで読んでいる私が、何でキリスト教の本を読んでいるのかと言われましたが、ニーチェを理解するには、キリスト教というものがどれほど西欧諸国にとって根本的な役割を持っているかがわからないと、その偉業もわからないと思います。

レビューを見ると否定的な意見もありますが、この本の趣旨から考えて、それほど問題とも思えないです。
日本人の宗教観とキリスト教との距離を解明していくということだし、日本人にキリスト教への興味を喚起させたいということなので。

今回は珍しく発売日に購入出来ました。

とりあえずiPadといえば電子書籍なので、電子書籍アプリを色々入れてみました。

やはり一番最初にインストールするのはApple純正のiBooks。
しかし、予想通り日本語の本は一冊も無いですw
くまのプーさんが一冊だけ絵本。三国志、不思議の国のアリス、孫子の兵法書などが英語であります。
今のところ英語が出来る人か、英語の勉強をしたい人にはいいかもしれないです。(ただ選択肢は少ない)

amazon kindleも似たようなかんじです。
ただ、kindleの方が圧倒的に書籍の数が多いので(40万冊!)こっちの方がいいですね。
写真集とかアート系の本だったら今のところkindle。


さて日本の電子書籍に関しては、
マガストアと前人気が高かったi文庫HD

i文庫HDに関してはすごいですね。
日本発『i文庫HD』〜驚嘆のiPadアプリとその可能性


今のところ青空文庫か、自分で取り込んだPDFなので、本は自分でスキャンする必要があります。
ただ、PDFで販売を行っている出版社もあるので、コンテンツは結構あるかもしれない。

マガストアはまだ扱っている本の数が少なすぎて、まだまだこれからな感じ。
試しにMac Fanは買ってみました。

まだ始まったばかりなので、判断出来ないですが、日本人の腰の重さが露呈してますね。
最近のAppleの戦法は、壁の厚い業界にいきなり斬り込んでいって、気がつくとそのジャンルを独占しているというスタイルなので、
また今回もそのパターンになりそうですね。
結局、いくら日本で結束して対抗しても世界の60分の1の勢力にしか過ぎないんだよね。
黒船とはよく言ったものです。幕末現象が再び起きてますね。


iPad自体に関してはさすがです。
毎日iPhone触っているはずなので、全然飽きない。

スペックを並べてみても分からない経験がここにはありますね。
「触ればわかるさと」いう感じ。

2歳から~100歳までつかえる端末は伊達じゃないです。
説明書なんて名刺サイズ一枚だけ(笑)
しかもボタンの説明だけだからな~~。

かつて言われたデジタルデバイド(パソコンを使える人と、使えない人の溝)はこれで完全に埋まりましたね。
パソコンは仕事や専門家が使うだけになるでしょうね。

ただ、小説家なんかはiPadで十分だし。

しばらくAppleの独走は止まらなさそうだ。

「Kindle for iPhone」、日本でもリリース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0912/14/news067.html
試して見てます。
どうも北米のアカウントじゃないと入れない様です。

予めKindle for PCを使うために北米アカウントを作ってしまったからかもしれませんが。

気になるのがKindle for PCでダウンロードした書籍(サンプル)がiPhoneでダウンロードするためにはもう一度それぞれのページに行かないとイケないところ。
便利なやり方あるのかな???

まだ試行錯誤中。

追記:
サンプルしかダウンロードしていないからかな?
Your Account > Manage Your Kindle でコントロールできるようです。

第1回ウェブ学会シンポジウム

http://web-gakkai.org/

第1回ウェブ学会シンポジウム ustreamによる録画

午前の部
セッション1:ウェブとコラボレーション
http://www.ustream.tv/recorded/2731784

午後の部
セッション2:ウェブと政治
http://www.ustream.tv/recorded/2733140
セッション3:ウェブと科学
http://www.ustream.tv/recorded/2733639
http://www.ustream.tv/recorded/2733797

私が参加したのは、午後の部のセッション2:ウェブと政治 です。

朝生の東氏の発言に興味を持ったからなんですが、朝生での発言のリアクションからか、研究者、思想史家としての本分に立ち返った発言でしたが、ところどころ"東無双"的発言がこぼれていて、空中戦担当の役割はしっかりこなしていました(笑)
(セッション2:ウェブと政治 1:06:30あたりから)

ただ、東氏のアカデミックな発言は"SNSで地方自治"よりも面白いと思います。(SNSで地方自治は、民主主義の再発明という大きなテーマの一部に過ぎないということでしょう、ただ、地方自治から成功例が出てくることも重要なので、スタートとしてはローカルなところからになるはずです)

社会契約説もういっぺん読んでみないとなと思わされました。

社会契約論 一覧

政治とウェブの関係はいずれ不可分になるのは間違いないのですが、技術的な要件と思想的な地盤固めが必須になります。
技術的には心配ないのですが、むしろ思想的なバックボーンが脆弱だと、あっという間にひっくり返される→おたおたしているうちに海外で成功例が入ってくる。
結局輸入というコンボになるのは間違いなさそうなので、東氏には頑張ってもらいたいです。(いや、他人事ではなく、支持側にも責任があります)

それにしても初音ミクのバーチャル議員(キャラクター民主主義)という発想はすごいです。(セッション2:ウェブと政治 1:16:30あたりから "初音ミク 出馬せよ")

濱野 智史氏のセッションのメモ(私のメモなので、正確な文言は映像で確認してください)


  • N次の創作ならぬ、N次の政策。

  • 初音ミクをバーチャル議員として出馬させ、その政策や、法律は全国のP(プロデューサー)によって創作される。

  • 法律や条文はバージョン管理され、対立したらforkする。

余談:

今たまたま入門Git読んでいたので、
入門Git
バージョン管理は重要性は感じています。
オーバーにいうと、義務教育に入れても良いくらいの内容だと思います。(その為にはGUIで感覚的に理解できるようにする必要があるか?)
プログラマーだけでなく、文筆家などにも必須の技術だと思っています。

おそらく日本人が世界で戦っていくときに創作のエネルギーが武器になるのは間違いないので、そのエネルギーを如何に政治に振り向けるかというのはあって良い話です。

Twitterに関するメモ(私のメモなので、正確な文言は映像で確認してください)


  • Twitterが今までのブログや掲示板と違うのは、発言が流れていってしまうことにより、訂正が難しい、そのため、ある程度のユルさが許容される、よって炎上が起きにくくなる。

  • 140字しか書き込めないので、そもそも難しいことをいうのが無理。

  • 議論を組み立てることが不可能性が発言をカジュアルにして行く。

  • 政治のような重い発言をカジュアルにできるため、核心を突く発言が多数の中から生まれてきやすい。


ということです。


伝播委任投票システム
投票が1か0になるシステムから、例えば、自民0.4 民主0.6などの投票ができるようなシステム。
(セッション2:ウェブと政治 0:54:00あたりから デモンストレーションあり)

かなり柔軟な仕組みで良いと思います。
ただ、美しいだけに果たして本当に機能するか?という疑問もあります。
正直、民主主義ほど汚い仕組みはなく、また汚いからこそ現実に実装できたという感覚があります。
今の美しさは儚い美しさなので、現実に適用して、どんどん汚していって欲しいです。

額縁の中の美しさは、エンターテイメントとしては良いですが。


なかなか良いシンポジウムでした。
今後も時間が合えば参加して行きたいと思います。

その他関連リンク
「初音ミク出馬」も? ネットが導く「民主主義2.0」

https://wave.google.com/

ダメ元で登録しといたらいきなり招待状が来ました。
googleのTwitterみたいなサービスらしいです。(まだアルファ版)

下に説明文を載せますが、
離れた人同士をつないで、プロジェクトや、議事、ブレーンストーミング、写真共有等が出来るようです。
Twitterよりももっとプロジェクトよりな感じですかね。

16人まで招待できるので、先着順ですが、興味ある人は連絡ください。


いつGooglewaveを使用しますか。

Google Waveを使用するたくさんの方法があります--ここに、あなたが考えるのを得るわずかいくつかの例と動作中のGoogle Waveを示している概観ビデオがあります。

出来事を組織化します。

多くの異なったツールを使用するよりむしろ単一コピーの考え、提案された旅程、メニュー、およびRSVPsを保ってください。 機械装置を使用して、天気、地図、およびその他を出来事に加えてください。

議事録

会議の議題を一緒に用意してください、そして、メモを取る負担を共有してください、そして、同じページでいなくなる(私たちは、それを同じwaveにいると呼ぶ)ために決定を記録してください。 チームメンバーは、リアルタイムのときに議事録に続くか、またはPlaybackを使用する歴史を再検討できます。 ミーティングが終わったずっと後に、会話はwaveで続くことができます。

グループレポートとプロジェクトに書くこと。

リアルタイムのときに協力して働いて、内容を作成してください、メール付属を送って、同期しているのに得られない複本を作成するよりむしろフィードバックオールインワン場所について議論して、請求してください。

ブレーンストーミング

多くの人々をブレインストーミングするwaveに運び込んでください--ライブ同時発生の編集で、考えの量は急速に成長します! ビデオ、イメージ、URLまたはリンクのようにさえ他のwaveに豊かな内容を加えるのは、簡単です。 議論は続きます。 エチケットは形成されます。 その時、名案まで蒸留するために一緒に働いてください。

写真共有

デスクトップから写真をwaveとドラッグ・アンド・ドロップしてください。 他のものと共有してください。 スライドショー視聴者を使用してください。 waveの皆はそれらの写真も加えることができます。 Google Waveのグループアルバムを作るのは、簡単です。

When to use Google wave

There are tons of ways to use Google Wave--here are just a few examples to get you thinking and an overview video that shows Google Wave in action.

Organizing events

Keep a single copy of ideas, suggested itinerary, menu and RSVPs, rather than using many different tools. Use gadgets to add weather, maps and more to the event.

Meeting notes

Prepare a meeting agenda together, share the burden of taking notes and record decisions so you all leave on the same page (we call it being on the same wave). Team members can follow the minutes in real time, or review the history using Playback. The conversation can continue in the wave long after the meeting is over.

Group reports and writing projects

Collaboratively work in real time to draft content, discuss and solicit feedback all in one place rather than sending email attachments and creating multiple copies that get out of sync.

Brainstorming

Bring lots of people into a wave to brainstorm - live concurrent editing makes the quantity of ideas grow quickly! It is easy to add rich content like videos, images, URLs or even links to other waves. Discussion ensues. Etiquettes form. Then work together to distill down to the good ideas.

Photo sharing

Drag and drop photos from your desktop into a wave. Share with others. Use the slideshow viewer. Everyone on the wave can add their photos, too. It is easy to make a group photo album in Google Wave.

Googleの新OS「Chrome OS」のオープンソース版「Chromium OS」を試す

Windows上で仮想PCソフト「VMware Player」を使えば、Chrome OSが試せると聞いてやってみました。

印象としてはフルスクリーンでgoogle Chrome ブラウザと使っている感じ。
仮想PCソフトで利用しているせいか、やや遅いと感じたのですが、むしろ、仮想PCソフトの起動が遅いのかも。
実際一般に売られるのは一年後らしいので、出る頃にはあり得ない起動速度だと思います。ブラウン管テレビくらいはいくんじゃないかな。

ログインがgoogleのアカウントを使うなど、随所にgoogleっぽさがあふれてます。

微笑ましいのが、わからないので強制終了してしまったのですが、そうしたらSad Macみたいなアイコンが出ました。なんか懐かしいです。
(画面左上のやつ)

google Chrome OSに出てくるRestore画面。Sad Chrome?

googleのデザインて合理的なシンプルさが特徴。
マイクロソフトと一緒で、ハードを作る会社ではないんだけど、最終的に起動音とかにもこだわってくれるといい。
アップルみたいなハードウェアを作れる会社と組めれば良いんだけどな。

いよいよ第4のOSが出てきました。

[速報]グーグルが「Chrome OS」ついに公開! ソースコード含む詳細を明らかに

しかも純粋にネットをベースにしたOSなので、

・Webブラウザに特化している
・4秒くらいで起動(余計な起動プロセスは省略)
・ローカル側には何も持たない、保存もしない。
・アプリケーションのデーターはクラウド側におかれるので、アップデート等の作業が必要ない(常に最新バージョン)

アプリケーションは全てgmailの様にサーバー側におかれてウェブブラウザで見るというスタイルになります。
データーも全てクラウド側。
なので、携帯で見ようがパソコンで見ようが、そこには自分の環境が全て整っているという理想的な状態が作れます。

ものすごく合理的で理想的なんですが、日本人にとって最大の壁になりそうなのが、データーをどこか知らないサーバーに置かれる事に耐えられるかどうか。(例えば、グランドキャニオンのそばにあるデーターセンターにおかれたりします)

ただ、プライベートクラウドなんてソリューションも提供している会社もあるので、いずれ普及しそうですが。

サーバーをクラウドにしようかとか迷っているところではあります。(やるとしたらAmazon EC2/S3か)

とにもかくにも、ウェブアプリケーションというスタイルが一般的になってくると、ウェブデザインも大きく様変わりしそうです。

こないだgoogleで行われていたHTML5の講義に参加したんですが、そのうちの一つが、オフラインウェブアプリケーション(インターネットとの接続が遮断しても動くウェブアプリケーションの作り方)でした。

なるほど、やっとgoogleが目指している物とつながりました。

講義のオフラインウェブアプリケーションは、まだまだバグが多いらしく、速度的にもまだ実用レベルじゃないらしいのですが、これで開発は加速するでしょうね。

IE6で透過pngを表示させるオススメscript、「DD_belatedPNG.js」


DD_belatedPNG.js を初めて使いますが、導入しやすさと、バグとのバランスで、他の方法よりも良いかもしれない。

Google codeのie7.js(Microsoft Internet ExplorerをWeb標準を準拠しているブラウザのように動作させることができるjavascriptライブラリ)にも期待したいですが、リンクが使えなくなったり結構致命的なバグがありました。
(CSSの使い方によっては出ないのかもしれませんが)

なんだかんだでまだ25%位は存在するIE6です。
早いとこなくなってもらいたいので、Windows 7に期待してますよ。

おそらくIE6とNetscape 4.7が無かったら徹夜で働く事も無かったはず。
今後のウェブ業界は平穏であってもらいたい。

NHKスペシャルはやっぱり面白いです。
100年の難問「ポアンカレ予想」と150年の難問「リーマン予想」
今回は「リーマン予想」がテーマでした。

おそらく、それほど数学に興味がない人でもこれは面白いと思います。
150年世界の天才が間違え続けたこの問題を1時間で理解するのは到底不可能なんですが、さすがはNHK。
わかりやすく良くまとまっています。

番組には、映画「ビューティフル・マインド」の主役だったジョン・ナッシュご本人も出てきます。
(この映画自体は、数学の面白さの雰囲気だけで、主役のジョン・ナッシュの数奇な人生というレベルで終わっちゃってますが)

それにしても結果的に両難問の経過が良く似ていると思ったのは、
どちらも宇宙物理学などそれまで数学と全く関係のない所から、大きなヒントがもたらされているところ。
リーマン予想の方は、フリーマン・ダイソン(理論物理学者、宇宙物理学者)とヒュー・モンゴメリー(整数論)の出会い。
ポアンカレ予想の方は、グリゴリー・ペレルマンという数学と物理学をまたがった天才のおかげで。

まさか素数と原子核のエネルギー間隔とに関連がある。
ひいては宇宙創造の設計図がそこにあるとは。
すごい話です。

数学なんてほとんど実生活には関係ない分野なんですが、やはり宇宙の法則に深く関わっているんですね。

再放送もやると思うので、両方見ると面白いです。
近々BSハイビジョンで両方の再放送を連続でやるそうです。

『魔性の難問 ~リーマン予想・天才たちの闘い~ 』
http://www.nhk.or.jp/special/onair/091115.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/リーマン予想


『100年の難問はなぜ解けたのか ~天才数学者 失踪の謎~』
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090309.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/ポアンカレ予想


ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者 (ハヤカワ文庫 NF 373 〈数理を愉しむ〉シリーズ) [文庫]


関連書籍

リーマン予想


ポアンカレ予想

良書という巷での噂通り、iPhoneをビジネスやライフハックに役立てようと思ったらこの本は買って損はないです。

どちらかというと友達とわいわいアプリで遊びたい人よりも、ストイックに人生を改善していきたい意欲の高い人。
仕事の効率を少しでも上げて人生を濃くしたい人向け。

実際この本に扱われているアプリケーションの半分くらいは、既にインストールして使ってみていますが、有料アプリなために躊躇して手が出せなかったアプリケーションの良い点を、うまく説明してくれています。

こういったちゃんと有料アプリを評価する本がAppStoreには絶対必要ですね。
さもないと開発者は全然報われません。

ひたすら無料に近づいていくアプリケーションばかりだと、iPhoneアプリの市場はいずれ失速しますからね。

iPod touchで使えるか等の情報もしっかり載っています。