筑摩書房 フューチャリスト宣言 梅田望夫・茂木健一郎刊行記念対談「始まりとしての『フューチャリスト宣言』」
ちょっと気になった所を。
【梅田】 バーチャル経済圏の問題もそうで、アフィリエイトで5万円入ったというようなことだけでは、それは局所的だと思うんですよ。ネットで得た経験によって、リアルに帰ってきて職が変わったとか、そこまで行って初めて完結する。インターネットの空間というのは、無償の、触媒的な、リアルで生きるうえでのとんでもなく有効な道具なんだけれど、それ自体が生む経済的価値は比較的小さいままずっといくだろう。アフィリエイトやアドセンスは経済的価値がゼロでないから、それにわくわくするという気持ちもわかるんだけれど、実はもっと大きいのは、リアルの側にもどったときに、自分の実人生がどう充実してくるか。
割と説教じみた発言として、「現実に立ち戻らなきゃダメだよ」なんて言い方があって、そんな発言を聞くと私もうんざりするんだけど。
この人の言っていることは、そうではなくてネットが生み出す経済的効果に目を奪われていると、実はそれ以上に実世界に大きな”変革”を与えてくれるネットの可能性に気付けなくなる。
という意味だと思います。
実際社会はいろんな束縛や、しがらみでがんじがらめになっていて、閉塞感や、不条理を感じるものですが。
実はそこにはネットという抜け道が無限に開いていて。
ここにいるんだけど、全く自由に世界を飛び回っている別な自分が同時に存在する世界がそこにある、といった「量子力学の世界」の様な自分のあり方が可能なんじゃないかなと思います。
基本的に私も楽観主義者なので、この二人の言っていることに同調しちゃうんだろうな。
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